山口美央子『フェアリズム』
名盤『月姫』以来のリリースとなった『トキサカシマ』に続くオリジナル・アルバムが完成!
解き放たれた感性と突き抜けた物語性によってもたらされた大胆な変化と劇的な進化。
「善と悪の妖なる物たち=妖精」をテーマに、圧倒的なスケールで織り成す光と闇のダーク・ファンタジーが幕を開ける。
ハイライト曲の1つ、「Dr.カリガリ」ではSUGIZOがギターで参加!
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ARTIST: 山口美央子 | Mioko Yamaguchi
TITLE: フェアリズム | FAIRYTHM
発売・配信: 2月9日(水)
レーベル: pinewaves
Cat No: PW-12
■CD: 定価 ¥3,000(税込)/ 紙ジャケ
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■配信: ダウンロード / サブスクリプション
■ハイレゾ配信: e-onkyo music
<TRACKLISTING>
- フェアリズム ~序章~
- フェアリズム ~妖精の丘~
- Dr.カリガリ
- 彼方
- 久遠
- 龍になって
- 黒ノ雪ノ姫
- アストラル・ワールド
- Witch’s Box
冒頭のインスト曲「フェアリズム ~序章~」では、広大な大地で浮遊するオルゴールの清らかな音の粒子たちが新たな物語の始まりを告げると共に、これから解き明かされていく秘密の存在を暗示。徐々に絡み合う神秘的なストリングスを伴って非現実へと誘われる。
その先に立ち現れたのは幻想的な雰囲気を纏いながらも同時に不穏な空気を漂わせる「フェアリズム ~妖精の丘~」。ティン・ホイッスルやアイリッシュ・フルート、アイリッシュ・フィドル等のケルト音楽に使用される伝統楽器の音色を用いて神話の妖精世界を表現。スリリングな中盤から多彩な楽器とブルガリアン・ヴォイスが入り乱れる祝祭的な終盤にかけてはドラマチックな展開に思わず引き込まれる。
呼び起こされた邪悪な妖精から連なる「Dr.カリガリ」は、レトロモダンを意識した歌詞と物語性、ダークなシンセ・サウンドとダンサブルなディスコ・ビート、更には様々なエフェクトを駆使したSUGIZOによる唯一無二のギターサウンドが絶妙に融合した山口美央子の新境地。
一転して美しいピアノがメインの静謐でメロウな「彼方」。アンビエントなシンセ・サウンドとTR-808系リズムボックスが心地良くもどこか不思議な空間を作り出している。
続く「久遠」では、美しい琵琶、メランコリックなピアノとストリングス、儚いシンセの音色などをバックに、艶やかさと麗しさに力強さも同居した歌声が幽玄の情景をくっきりと描き出す。
迫力の和太鼓、三味線、篠笛、おりんが印象的な「龍になって」は、ジャパネスク、オリエンタルから沖縄民謡の要素も内包した“和風三部作”の流れをくむ1曲。
白雪姫の怖さとファンタジー性にフォーカスした「黒ノ雪ノ姫」。軽快なリズムと自由なアレンジが遊び心に満ちている一方、狂気をはらんだユーモアが楽曲の特異性を際立たせている。
「アストラル・ワールド」では、多重録音したウィスパーボイスで紡がれる温かな歌詞に優しく包み込まれながら、静かに昂ぶった感情はまたゆっくりと落ち着きへと導かれる。
ラストに辿り着いたのは万華鏡のような「Witch’s Box」。MIDIオルゴールCANADEON PW40が夢幻的に使用され、音の反響によるマジックが神聖な美しさを湛えている。
エンディングに込められたギミックによって『フェアリズム』の秘密が明らかになり、それぞれの現実世界へと戻っていく。