1980年にデビュー・アルバム『夢飛行』をリリース。翌年にはセカンド・アルバム『NIRVANA』、そして1983年にサード・アルバム『月姫』と、3枚のオリジナル・アルバムを発表。コケティッシュで艶やかながらも気品のある歌声とその存在感が先鋭的なサウンドを際立たせ、耳に残る独特な口語を多用する不思議な言語感覚と抜群のリズム感が彼女の作品のオリジナリティを決定的なものにした。
ジャパネスクな世界観を表現し、オリエンタルな要素と和のテイストを落とし込んだエレクトロニック・サウンドは今なお新鮮に響き、海外での評価も非常に高まっている。
今井美樹、稲垣潤一、奥菜恵、CoCo、斉藤由貴、郷ひろみ、ともさかりえ、原田知世、光GENJI、渡辺満里奈、鈴木雅之、John-Hoon、田村ゆかりなど数々のアーティストに楽曲提供し、デビュー・アルバムから全曲作詞・作曲を手掛けたソング・ライティング力、類まれな楽曲センスがいくつもの名曲を生み出した。
2019年、『月姫』以来となるオリジナル・アルバム『トキサカシマ』をリリース。『月姫』の続編と位置付けたこの新たな物語が序章となり、更なるファンタジーを追い求めて本格的に活動を再開。イベントやライブなども各地で精力的に展開する。
自身の楽曲や提供曲を自らリアレンジした2枚のセルフ・カバー集『FLOMA』(2019年)、『FLOMA mini』(2020年)を経て、2022年初めに通算5枚目となるオリジナル・アルバム『フェアリズム』の完成を発表。光と闇のダーク・ファンタジーが圧倒的なスケールで描かれる今作において、山口美央子は大胆な変化と劇的な進化を遂げた。