オリジナル・アルバム3タイトルが待望のアナログ化
山口美央子のオリジナル・アルバム『トキサカシマ』『FLOMA』『フェアリズム | FAIRYTHM』の3タイトルが待望のアナログ化!
トキサカシマ(アナログレコード)
発売日:2024年4月24日 (水)
品番:HRLP330
フォーマット:アナログレコード
世界的に評価の高い1983 年作の大名盤『月姫』以来となる新作フル・アルバムをリリース!
その『月姫』の続編と位置付けられた今作は、真骨頂となるジャパネスク~オリエンタル~和洋折衷の匂いはそのままに“妖のファンタジー”をコンセプトに『月姫』のその独特の世界観を更に推し進めた壮大な1枚。
アップデートされたメロディ・センスが存分に発揮され、美しいシンセ・サウンドの魅力を堪能出来る楽曲群。
『夢飛行』『NIRVANA』『月姫』に参加した松武秀樹と再びタッグを組み、”シンセ・ポップの才媛”が新たな物語を紡ぎ出す。
奥深い夜の森を連想させるイントロのSE、サビからより深く力強く展開していく緊迫感のあるメロディ、そして東洋と西洋の秀逸なミックス感が“妖しいファンタジー”の始まりを予感させる「精霊の森」。
“時を遡る旅”がテーマの表題曲「トキサカシマ」は水の中へ落ちていくような、あるいは世界の底に潜っていくような不思議な世界観が見事に表現され、練り上げたサウンドメイクが映える美しいアンビエント・ポップ。
和楽器をフィーチャーした1980年作『夢飛行』の「お祭り」、1983年作『月姫』の『さても天晴 夢桜』に続く、“和風三部作”の完結編となる「恋はからげし夏の宵 / Ton-Ten-Syan」は“トン・テン・シャン”という言葉の響きと“三味線×シンセ”サウンドが鮮烈な印象を与えるジャパネスク・ポップ。
スカ~オリエンタルを始め、多国籍な要素を絶妙なバランス感覚でパッケージした「異国蝶々」は収録曲随一のダンサブル・ナンバー。
“妖精たちのダンス”が描かれた「エルフの輪」はミニマル・ミュージックの陶酔感と浮遊感のあるボイスエフェクトが聴き手をどこか違う世界へといざなって行く。
アルバムのキーワードである“妖”が色濃く滲み出る「妖の花」は透明感漂うシンセとメランコリックな美しさをたたえるヴァイオリンが特徴的なオリエンタル・バラード。
『月姫』のタイトル曲「月姫」から連なる「幸せの粒」では、めくるめくポップの粒子と煌めく歌が極上のテクノ~シンセ・ポップを作り上げている。
「精霊の森」で始まった今作は、対(サカシマ)となるエンディング・トラック「精霊の森 Prologue」によって1つの物語へと昇華され、そして新たな物語の“プロローグ”を告げる。
FLOMA (アナログレコード)
発売日:2024年4月24日 (水)
品番:HRLP331
フォーマット:アナログレコード
1stアルバム『夢飛行』、2ndアルバム『NIRVANA』、3rdアルバム『月姫』、そして作曲家としての提供曲の中からそれぞれ3曲ずつをセレクトし、自らリアレンジしたセルフ・カバー集。
瑞々しい感覚で新たな彩りを加え、独特の世界観を更に突き詰めることによって別の姿へと鮮やかに生まれ変わった全10曲を収録。
前作『トキサカシマ』の「恋はからげし夏の宵 / Ton-Ten-Syan」で完結を迎えた”和風三部作”。
そのひとつである「さても天晴 夢桜」が絢爛豪華に変貌を遂げてオープニングをきらびやかに飾る。
琵琶、琴、刀剣、声明、馬の駆ける音など、効果的に配された音色がストーリーを驚くほど具現化し、緊迫感を演出。
日本産アンビエント・ポップとして海外からも人気の高い「白昼夢」は更なる美しさと静謐感を纏ったアンビエントへと深化。
穏やかな光のようなシンセの音が恍惚の空間を作り上げ、聴く者を徐々にそして確実に包み込んでいく。
「月姫 (MOON-LIGHT PRINCESS)」は情感込められたピアノとチェロの交差が胸に響くバラードと生まれ変わり、メランコリックかつ幻想的な世界を描き出す。
歌詞を”今”に合わせてアップデートした「いつも宝物 宝島ver.」はどこか異次元な雰囲気を醸し出しながら、近未来を浮遊する洗練されたポップスとなっている。
そして、アラブ~エスニックのリズムとメロディー、印象的な笛の音が摩訶不思議な世界へと誘う「NIRVANA new ver.」。
異国情緒溢れる空気感とマリンバの音色が懐かしさと温かさを漂わせる「チャンキー・ツアー NEW YORK ver.」。
軽やかながらもスケール感あふれるシンセ・サウンドとしなやかなグルーヴがどこまでも心地良いダンス・チューン「いつかゆられて遠い国 new ver.」。
“和風三部作” のもうひとつ「お祭り」は”妖気” をコンセプトに太鼓と琴をフィーチャー、祭囃子とシンセをダイナミックに融合した独自のテクノへと姿を変えた。
ラストはシンセとピアノが厳かで神秘的な「夢飛行 new ver.」から、世界初のMIDIオルゴール”CANADEON”を使用した「夢飛行 A DREAM OF CANADEON ver.」へと続き、本編は静かに終りを告げる。
フェアリズム | FAIRYTHM (アナログレコード)
発売日:2024年4月24日 (水)
品番:HRLP332
フォーマット:アナログレコード
名盤『月姫』以来のリリースとなった『トキサカシマ』に続くオリジナル・アルバム。
解き放たれた感性と突き抜けた物語性によってもたらされた大胆な変化と劇的な進化。
「善と悪の妖なる物たち=妖精」をテーマに、圧倒的なスケールで織り成す光と闇のダーク・ファンタジーが幕を開ける。
ハイライト曲の1つ、「Dr.カリガリ」ではSUGIZOがギターで参加!
冒頭のインスト曲「フェアリズム ~序章~」では、広大な大地で浮遊するオルゴールの清らかな音の粒子たちが新たな物語の始まりを告げると共に、これから解き明かされていく秘密の存在を暗示。
徐々に絡み合う神秘的なストリングスを伴って非現実へと誘われる。
その先に立ち現れたのは幻想的な雰囲気を纏いながらも同時に不穏な空気を漂わせる「フェアリズム ~妖精の丘~」。
ティン・ホイッスルやアイリッシュ・フルート、アイリッシュ・フィドル等のケルト音楽に使用される伝統楽器の音色を用いて神話の妖精世界を表現。
スリリングな中盤から多彩な楽器とブルガリアン・ヴォイスが入り乱れる祝祭的な終盤にかけてはドラマチックな展開に思わず引き込まれる。
呼び起こされた邪悪な妖精から連なる「Dr.カリガリ」は、レトロモダンを意識した歌詞と物語性、ダークなシンセ・サウンドとダンサブルなディスコ・ビート、更には様々なエフェクトを駆使したSUGIZOによる唯一無二のギターサウンドが絶妙に融合した山口美央子の新境地。
一転して美しいピアノがメインの静謐でメロウな「彼方」。
アンビエントなシンセ・サウンドとTR-808系リズムボックスが心地良くもどこか不思議な空間を作り出している。
続く「久遠」では、美しい琵琶、メランコリックなピアノとストリングス、儚いシンセの音色などをバックに、艶やかさと麗しさに力強さも同居した歌声が幽玄の情景をくっきりと描き出す。
迫力の和太鼓、三味線、篠笛、おりんが印象的な「龍になって」は、ジャパネスク、オリエンタルから沖縄民謡の要素も内包した“和風三部作”の流れをくむ1曲。
白雪姫の怖さとファンタジー性にフォーカスした「黒ノ雪ノ姫」。
軽快なリズムと自由なアレンジが遊び心に満ちている一方、狂気をはらんだユーモアが楽曲の特異性を際立たせている。
「アストラル・ワールド」では、多重録音したウィスパーボイスで紡がれる温かな歌詞に優しく包み込まれながら、静かに昂ぶった感情はまたゆっくりと落ち着きへと導かれる。
ラストに辿り着いたのは万華鏡のような「Witch’s Box」。MIDIオルゴールCANADEON PW40が夢幻的に使用され、音の反響によるマジックが神聖な美しさを湛えている。
エンディングに込められたギミックによって『フェアリズム』の秘密が明らかになり、それぞれの現実世界へと戻っていく。